2010年11月01日

Maxon OD808 Reissue Mod その7

懲りずに、OD808 Modを続けます。

っというか、一気に臓物入れ替えまでいってしまいます。
回路図はこれ、

808 Mod-Special.jpg

CADにEagleを使って書いたので、ちょっと見にくいですが、お許しくだされ。
Eagleは機能と使用上の制限を守ればフリーで使えます。
簡単なエフェクター程度の回路規模であれば、フリー版で充分です。
一応最終の回路図はこれで、実装完了して動きました。、無事、。

下の写真は途中経過でござ〜ます。
この後に箱に組み込んで、そこからまたmodして上の最終の回路になってしまいました。
んなもんで、この写真の段階では、OPAMPとトランジスタ用のパスコンはついとりまへん。

P1000181s.jpg

詳細は次回。
ラベル:OD808
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2010年10月01日

Maxon OD808 Reissue Mod その6

OD808 Modを続けます。

いろいろとパーツを交換してしまった結果、若干高音側に偏った音質になってしまいました。
もともとは、回路定数は変えないつもりでいたのですが、「まあここまでやったんだから」、ということで、ついでに、エフェクターの音質を決める上で重要な周波数特性を確認してみたくなってしまいました。
確認したらそんで終わりになるはずだったんですが、、それで終わるはずはなくて、周波数特性を決める上で一番効くコンデンサーはどれかいなと探ってみてしまったわけです。
世の中は便利になったもんで、CirsuitMaker というフリーで使える電子回路シミュレータがあります。
クリッピングダイオードが着いたままの回路でシミュレートすると、シミュレータが気が狂う(もともとそんな回路のシミュレーションは前提にしてないかも??)ような気がしたもんで、クリッピング・ダイオードを外した回路の特性をシミュレートしてみました。
その結果、クリッピングダイオードに直列に接続されている0.047μFのコンデンサがかなり効くことがわかったわけです。
ここまでわかってしまうと替えたくなるのが人情というものです。
オリジナルの回路では、1KHzを頂点にしたかまぼこ状の周波数特性です。この0.047μFを0.068μFに交換すると、ちょっとだけかまぼこが変形して、低音側にムニュット押されたような形になります。
そんじゃあってんで、

交換して。。
弾いてみて、、
感想、、、

確かにちょっとだけ、ふくよかな音になりました。
何も手を加えていない無傷のもう一台のOD808と比較すると、、、
なんというか、、、
バランス的には
オリジナルと同じになってしまった感じでんがな、、、
こりゃ〜〜
ブラインドテストをすると区別がつかんなあ〜〜
なんというか、
ものすごく遠回りをして、元の場所に戻ってきたような嫌な気分です。
そうは言っても差はしっかりあって、
無傷の方はサッパリ系、
Modの方はコッテリ系
とでもいいますか、まあ一応意図した音にはなってます。
え〜〜いっ
ここまできたら、
クリッピングダイオードも替えてしまいましょう。






ラベル:OD808
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2010年09月16日

Maxon OD808 Reissue Mod その5

OD808 Mod作戦をさらにすすめます。

作戦(4) クリッピング用ダイオードと並列に入っている51pFのコンデンサをセラミックコンデンサからシルバーマイカコンデンサに変更する

作戦(5)トーンコントロール用の0.22μF(タンタル)、オペアンプ2個の間にはいっているフィルタ用の0.22μF(タンタル)、加えてをクリッピング用のダイオードと直列に入っている0.047μF(ポリエステルフィルム?)をWimaのWimaのポリエステルフィルムコンデンサに変更する。

写真は左から、オリジナルのセラミック、シルバーマイカ、オリジナルのタンタル、Wima、オリジナルのフィルム、Wimaです。

P1000177-50.jpg

事前の予想としては、作戦(4)はもしかしたら劇的に変化があるかもしれませんが、作戦(5)はそれほど効果は無いように思います。

変えてみて、、、
弾いてみて、、、
感想、、

あんまり変わらん、、、、
ちょっと、ピッキングニュアンスを出しやすくなった程度、、、
なあ〜〜んだ、、でもなぜ??

作戦(5)はオリジナルがタンタルとポリエステルフィルムコンデンサだったから、それをWimaのポリエステルフィルムコンデンサに変えても差は小さいということでしょう。

作戦(4)は、、、よく調べるとマイカコンデンサって、セラミックコンデンサほどはESRもインピーダンスも低くないみたいです。だからかなあ?それとも元々着いていたオリジナルのセラミックコンデンサが特性の良いものだったのかなあ?
わからん。いまいち腑に落ちません。
これは今後の研究課題としましょう。


ラベル:OD808
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2010年09月13日

Maxon OD808 Reissue Mod その4

OD808 Mod作戦(2)を実行します。

(2)2SC1815とOPAMPの間、それと最終段の2SC1815の後ろに入っているデカップリング用の電解コンデンサーを替えます。
候補は、、
 a)音が悪いと言われている積層セラミック
 b)電解コンデンサーにしては音が良いといわれているニチコンのMuse
です。両方試してみます。
写真左から、オリジナルの1μF,1μF(NP),10μF, 積層セラミックの1μF(NP),10μF、Museの 1μF(NP),10μF。

P1000175-30.jpg

交換するのは以下の3点です。

1.初段の2SC1815とオペアンプの1段目の間の1uF
2.オペアンプの2段目と最終段の2SC1815の間の1uF
3.最終段の2SC1815の後ろの10uF

もともと付いているのはそれぞれ普通のアルミ電解コンデンサー(1.だけ無極性)です。
交換は、まずは積層セラミックから。
高級オーディオの世界ではセラミックコンデンサーは嫌われてます。高周波特性が良く小型で安価なので、ピコファラッド・オーダーのものにはよく使われるのですが、諸先輩いわく、「セラミックは音が硬い」。そりゃセラミックですから触ったら硬いですけど、だからと言って音も硬いっていうのは「ほんまですかあ??」。これは長年の疑問でしたが、特に自分で実験するでもなく、今日に至っていたわけです。テクノロジー様の進歩のおかげで、昔だと考えられないような大容量の小型のセラミックコンデンサーが安価に出回るようになってきました。コンピュータのハードディスクの基板なんかには必ずと言ってよいほどよく乗ってます。久しぶりに秋月電子通商さんにいくと、まあなんとデカップリングにも使えるものもあるじゃないですかってんで、使ってみることにしました。

3個をセラミックにかえてみて、、、、
弾いてみて、、、
感想、、、

セラミックコンデンサーはESR(等価直列抵抗)が小さいんだから、パッとわかるくらい音が良くなってもいいんだけど、なんとなく、、その逆?ええ〜〜って感じです。ちょっと音が薄っぺらくなったような、安物のウイスキーを水割りにしたようなコクの無さです。でもそんなに劇的に悪いわけじゃないので、、、、、

次に3個をMuseにかえてみて、、
弾いてみて、、、
感想、、、
ヒエ〜〜〜ッ!この電解ええやん。。
っちゅうか、セラミックあかんやん〜〜〜!

はい、、結論です。諸先輩方は正しいです。セラミックはイマイチでした。
素直に言うことを聞かず、先輩方を疑ってしまって、ごめんなさい。
反省してます。

ところで、、
じゃあなぜ????という疑問がむくむくと湧き上がってきます。
いろいろと調べていると、ここに分かりやすい記事がありました。

http://techon.nikkeibp.co.jp/NEAD/special/murata09/2.html

無断掲載はご法度とのことですんで、超〜端折って要約すると、

高周波特性とかESRはすんげ〜〜いいんだけど、、温度特性と直流電圧特性が悪いんだそうな、、、
温度特性は、まあ、ちょっと横に置いといて、
直流電圧をかけると静電容量が減少するって??
つまり、電圧レベルによって、容量が変化する、、そりゃまあ昔から聞いてるんやけど、、、
なになに、100μF,6.3Vで
B特性(部品のランク)は4Vかかると容量が20%減る、、、、
F特性の場合は4Vかかると容量が80%減る、、、
(・・;)

ところで、ほんまに直流だけっ??
って他を調べると、交流でも影響があるって、ある先輩のSiteにございました。
交流の信号の電圧によって、静電容量が変化すると、アナログシンセサイざーのVCFみたいになりますがな。。。そんなあほな。。。。

っということは、変な歪が加わることになります。オーディオの世界では許されませんが、楽器の世界ではこれも「味」になる場合もあるので、一概に悪いとは言えませんが、今回のModではMuseを採用することにします。基板上の場所的な制限が無ければフィルムコンデンサーを使いたいのですが、場所が無いので、フィルムコンデンサーは見送ります。

ところで、他にセラミックコンデンサーを使った場所は無いかしら?
あります。クリッピングダイオードと並列に入ってる発振止めの51pFです。
これも変えてみましょう。
ラベル:OD808
posted by tzk at 13:11| Comment(0) | OD808 Mod | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月11日

Maxon OD808 Reissue Mod その3

OD808 Mod作戦を実行します。
Mod結果評価用のギターとアンプは以下のとうりです。

ギター(Strat Mod)
 オークションで入札したバッカスのジャンクボディー
    +
 個人輸入して、自分で塗装したワーマスのネック
    +
 ネックと一緒に輸入したフレイリンのPU

アンプ(Boss Cube30 Mod、JC Cleanを使用)
 Cube30のスピーカーをCELESTION G10 Greenback/8 に換装


作戦(1):電源のパスコン47μFと100μFを電解コンデンサーからサンヨーのOSコンに交換。
(写真の左から47μFの電解、47μFのOSコン、100μFの電解、100μFのOSコン)

DSCN0712-10.jpg

結果は、、
若干ですが、音に滑らかさとつやが加わりました。もうちょっと変化が大きいかと思っていましたが、それほどでもありません。今回は容量は変えていないので、容量を変えるともう少し変化が大きいかもしれません。

作戦(2)に行く前に作戦(3)を実行。
まず、オペアンプを歴史的名機の4558DからJRCの2114DDに交換します。

P1000168-10.jpg

交換して弾いてみて、第一印象

ぎや〜〜〜
違うエフェクターになってしもたあ〜〜!


というくらい変わってしまいました。

よく考えれば当たり前の話で、SRとGBでこれだけ差があれば、音が変わって当然です。

SR(スルーレート)
 4558 : 1V/μs
 2114 : 15V/μs
GB(利得帯域幅積)
 4558 : 3MHz
 2114 : 13MHz

2114は4558に比べてはるかに高音が良く出ます。ただし、嫌味な高音ではなくスッキリクッキリ・クリア系の上質な音です。ピッキングの上手下手がすべて現れてしまうような、情報量の多い音ですが、高音のクリア感が強い分、中低音が薄くなるような印象があります。全体的にはトーンのノブを30度〜60度(時計の5〜10分)くらい絞るとバランス的にはオリジナルのOD808の音に近くなります。

次に、オペアンプをBB(Ti)の2604APに交換します。ちなみに2604のSRとGBは以下のとうりです。

SR(スルーレート)
 2604 : 25V/μs
GB(利得帯域幅積)
 2604 : 20MHz

交換して弾いてみた結果、2114のクリアな高音に中低音に力強さが加わって、いい感じになりました。それでもバランス的にはオリジナルのOD808の音に近くするためには、トーンのノブを30度(時計の5分)くらい絞る必要があります。オペアンプはさしあたり2604で固定します。

このオペアンプの交換で予想外だったのは、高級オーディオの世界でのオペアンプ交換時の音質差より、歪系エフェクターでのオペアンプ交換時の音質差の方が大きかったことです。原因はおそらく、歪系のエフェクターの場合、エフェクター自身がその回路にダイオードを使い信号をクリップさせ高調波(倍音成分)を自分で作っていて、それそのものを多く含む信号を回路の内部で扱っているためだと思います。高級オーディオの場合は倍音は録音されたソースに含まれたものがほとんどなので、その差はエフェクターほどには派手に出ないのではないかと思います。このあたりは高価なスペクトラムアナライザーを使って測定すれば検証できるように思いますが、さしあたりそこまではしないでおきます。

今回のModのコンセプトは「部品の定数は変えずに、少しだけ高価な比較的新しい部品を使って、”使える音”の範囲を広げる。」というふうに設定していたのですが、オペアンプの変更でオリジナルの音から予想以上に離れてしまいました。こうなると回路定数の変更も視野に入れる必要がありそうです。
ラベル:OD808
posted by tzk at 23:38| Comment(0) | OD808 Mod | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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