2011年11月28日

YAMAHA F50-112 Mod

レストアの完了したF50-112をmodします。
以前から気になっていた入力部のコンデンサと抵抗を変更します。
変更箇所はこれ、、、

input01.jpg

四角で囲んだところ。入力と直列に入っている0.047uFのコンデンサ、1Kオームの抵抗、そして入力と並列に入っている1Mオームの抵抗です。これに変えます。

comp.jpg

1Mは手元にあったAMTRANSのAMRG カーボン抵抗1.1Mです。ちょっと値が違いますが、まあ許しましょう。1Kはこれも手元にあったタクマン製(だと思う。多分)のカーボン、コンデンサーはWIMA製です。1個づつ変更して、ギターをつないで変化を確認します。

まず直列に入っているコンデンサから。普通のポリエステルフィルムコンデンサから定評のあるWIMAのポリプロピレンフィルムコンデンサへ。これは結構期待したのですが、変化はほとんどわからなかったです。はい。
っで次は直列の1K。なんとなくちょっと情報量が増えたような、少しだけ霧が晴れたような印象です。
最後に1M。並列に入る部品はあまり音質に影響しないと言われていますが、やはり入力部の高抵抗は影響がありますねえ。これも少し霧が晴れたような印象です。

input02.jpg

いずれの部品もギターからの微弱な信号がオペアンプで増幅される前の部品ですので、少なからず影響がありますねえ。でも、びっくりするほどの変化ではありませんでした。オペアンプを交換した時の方が音質の変化は大きいようです。
posted by tzk at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | Guitar AMP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月17日

YAMAHA F50-112 Restore(11)完成

やっと、と言うべきか、遂に、と言うべきか、完成しました。

fin_f.jpg

HIGH + LOW のMix modeが使えない事をジャックの上に表示してっと、、、

fin_b.jpg

修理箇所と部品交換箇所も背面に表示してっと、、、これで、よいでしょう、、、ところで、信頼性の観点で心配になりそうなところはパワーアンプのトランジスターです。このアンプの生産時期は1980年代とのことですので、仮に1989年製だとしても既に20年以上経過してます。比較の対象としては若干無理がありますが、1977年に打ち上げられた探査衛星ボイジャーは34年を経てまだ稼働していますから、このアンプも当分は大丈夫でしょう。探査衛星は壊れても直しにいけませんが、これは手元にあるので壊れたらどうするかは壊れた時に考える事にします。

っで、音は?と言うと、、、、

何と申しましょうか、完全にCelestion Goldの音です。キツさのない、ふくよかな、Maxon OD808で歪ませても、歪んでいるのかどうかはっきりしないというと言い過ぎですが、そういう音になってしまいました。
このアンプのB-chのオーバードライブは、歪むのは歪むのですが、あまり好みで無い音なので出番は少なそうです。
驚いたのはリバーブユニット!韓国製!素晴らしい!スプリング・リバーブ独特の「バネ臭さ」が無く、上品で、控えめで、韓国の宮廷美人のような響き(どんな響きや!)です。スプリング・リバーブに関する認識を新たにしました。

スピーカーの音色のせいでもあるのですが、真空管アンプであるT100Cより真空管アンプ的な音です。末永く使えそうです。
posted by tzk at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Guitar AMP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月16日

YAMAHA F50-112 Restore(10)入力ジャック

ノイズの問題も解決し、完成間近です。

さてさてスピーカーは何を使おうか、、、、思い切って Celestion Goldにします。 
リバーブは、、、、Belton BL2EB3C1Bを使います。 Accutronicsの4EB3C1B互換品です。

さてさて、スピーカーをとりつけようとすると、あれれ、ヤマハさんのスピーカーはネジ位置が違います。CelestionとEminenceとJBLは互換性があるのに、、、しかたがないので、ちょっとずらして、穴をあけます。取り付けはM5 50mmのステンレスさら小ネジを使いましたが、スプリングワッシャーでゆるみ止めが充分かどうかは若干不安が残ります。

box_sp.jpg

十字の位置にした方が美しいのですが、そうすると一番下のナットが締め辛くなるので、諦めました。シャーシも無事に元の位置に収まって、リバーブユニットのバッグも適当に作って、こんな感じ、、、

box_back.jpg

正面はにまわって、ボリュームのナットも全部付けて、ついでにジャックのナットも増し締めしてっと、、、

fin-1.jpg

一応、ちょっとここで、一度、音出しを、、、、
ん〜〜?
むむ〜〜〜〜?

無音!!!!

なんでや〜〜、さっきまで鳴ってたやんかあ〜〜。
もしや!!ジャック!!!
っで、これ

JK01.jpg

右のLow側のジャックのプラスティック・ハウジングが完璧に割れてます。増し締めの時に壊れた感触は無く、また破片が落ちてなかったので、多分最初から壊れていたのでしょう。増し締めで電極が微妙にずれて、音がでなくなった? ええ〜〜?ギターを接続したのは左側のHigh側なのになぜ?って思って、この基板とジャックをよく見てみると、回路図は、こんな感じ、、、

Jack_Ori1.jpg

なんとこのジャックはステレオプラグ用のように見えるのですが、そうではなく、モノラルのプラグの先っぽに接触する接点が二つあってその両方にスイッチが付いているという特殊なものでした。メーカーはSMKなのですが、SMKのカタログには既に無く、またスイッチクラフトやアンフェノール、マル信無線のカタログにも同等品はありません。このジャックと回路の機能はというと

(1)Highだけにプラグを挿すと、ロー側のスイッチ2個を経由して、プリアンプ内部のミキシング抵抗をバイパスしてストレートにプリアンプ部につながる
(2)Lowだけにプラグを挿すと、ミキシング抵抗の47Kの抵抗が直列に入って、15Kの抵抗がグランドにつながり入力電圧が約三分の一になる
(3)High、Low両方に挿すとHighに15K,Lowに47Kの抵抗がそれぞれ直列に入ってミキシングされる。

同じような回路は他社のアンプにもありますが、Highにつないでストレートにアンプにつながるという構成にはなってません。この機能を残すためには壊れていないHigh側のジャックをLow側に移植して、High側に普通のジャックを使えばなんとかなります。しかしながら、壊れたジャックをよく見ると、内部の電極はかなり酸化していてこんなに変色しています。

JK02.jpg

当然壊れていない方も同じように酸化していることが考えられます。バイパス回路はLow側のジャックの酸化した接点二箇所を通過しますので、接触不良や音質の変化は充分考えられます。
そういう理由から、ジャックは二個とも新しくし、かつ、オリジナルの回路のHigh側のジャックにつないだときにストレートにアンプに入るようにし、Low側にジャックをつないだときに電圧を下げる回路を残し、ミキシングの機能は諦めます。っで、回路図はこれ、

Jack_Mod1.jpg

ステレオジャックを使っているのは、挿抜力を大きくしてプラグが抜けにくくしてるためで、電気的には意味はありません。

Jack_Mod2.jpg

組み込むとこんな感じ

Jack_Mod3.jpg

ところでこのアンプ、ジャックの取り付け穴が微妙に小さくて、スイッチクラフトのジャックがはいりませんでした。っで、A/B切り替えスイッチとジャックが付いているサブパネルと正面のパネルの両方をリーマーで穴を広げる作業が発生してしまいました。

リーマー.jpg

広げるのは1ミリ以下で少しだけなのですが、「やったーできた〜〜」と思って取り付けようと思ったのに、取り付けできず、新たな作業が発生してしまいました。こういう時は、ほんと「ドッ」と疲れが出ます。
posted by tzk at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Guitar AMP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月13日

YAMAHA F50-112 Restore(9) ハムノイズ

なかなか解決できなかったハムノイズがようやく解決しました。
原因は変更した電源の回路にありました。

プリ部の電源はダイオードで整流して470uF35V(一段目)の電解コンデンサーで平滑され、
これが+/-20Vとなって、リバーブ用のドライバICとかトランジスタに行きます。

オリジナルの回路では、この+/-20Vをトランジスターやダイオー等で構成される「リップル・フィルター+レギュレーター」で+/-15Vにしますが、入手不能の部品があるため、これをとっぱらって「リニアレギュレータ」にしてしまったわけです。その時、欲張ってリニアレギュレータの入力側のコンデンサーの容量を稼ごうとして、リップルフィルターの10Kの抵抗を外してジャンパーでショートさせて、トランジスターと一緒に外したツェナーと並列に入っていた470uF16V470uF35V(二段目)に変えて残していたわけです。この2段目の470uFは整流後すぐに入る一段目の470uFと基板上で距離があり、離れています。

っで、見事にここにループが出来てしまって、それが原因でノイズが出てたたわけです。この二段目の470uFを外すと静かなノイズレスの世界が訪れました。

今回もラジオハウスさんの「リップルが残ってるのでは?」というアドバイスに助けられました。ラジオハウスさんありがとうございました。

電源回路で、整流後のコンデンサーを複数個並列にしてESRを下げるという手法は良く使いますが、これもパターンに気を付けないとノイズの原因になるということでしょう。コンピュータの基板ではICのすぐ横に電源ーグランド(アース)間にコンデンサーを実装しますが、これは基板が多層基板で内層に電源やグランドのパターンが広がってるから効果があるということですねえ。

っで、最終的に仕上がった電源基板がこれ

PWR002.jpg

比較的容量が大きいコンデンサーが「あるべきところにない」というのはなんとも「なさけない」感じがしますが、付けるとノイズが出るので、無しのままです。レギュレータには小型の放熱器をつけてます。手前のダイオードの横の電解コンデンサーは、オリジナルは470uF35V85℃ですが、近頃は同じサイズで2200uF35V105℃のものがあります。
AlCon.jpg

ノイズ対策の試行錯誤の途中に容量を増やしたのですが、オリジナルの容量に戻さず、そのままにしてます。
水色の方がオリジナル。20年以上昔の部品です。右の新しいのに比べるとなぜか軽いです。電解液が抜けているからなのか元々そうなのか不明です。

posted by tzk at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Guitar AMP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月30日

YAMAHA F50-112 Restore(8) A-ch,B-ch

音出しまではこぎつけましたが、まだまだ完璧にはほど遠い状態です。

(1)ハムノイズが結構大きい
(2)Bチャンネルは音が出るが、Aチャンネルは無音

ハムはコンデンサーの容量抜けの可能性が大きいので、電源とプリアンプ基板の電解コンデンサーは全て交換しました。特にオーディオ用にこだわったわけではないのですが、秋月電子さんで安く売ってたので使ってます。ゴールドやグリーン・メタリックの部品が基板に並ぶと高級感が出ますが、信頼性的には普通の85度1000時間です。本当は産業用の105度2000時間の方が安心できるのですが、数が結構多いのでコストの観点から諦めました。当然のことながら、パワーアンプのブロック・コンデンサー(2200uF,100V)も交換しました。

基板001.jpg

っで、ハムノイズは減ったのかい?というと、あまり減ってません。おっかしいなあ〜〜。ここまでやったのですから、パワーアンプの電解コンデンサーも替えましょう。

その前に、Aチャンネルの無音状態をなんとかせねばなりません。
上の写真のオレンジの丸で囲んだ2個のトランジスター君、、、、A-Ch B-Ch 切り替えリレーと切り替え表示のLEDを駆動しているトランジスターで、パナソニック製2SC1509、、、、このおふた方がどうも怪しい。
スイッチを切り替えてもA-ChのLEDが点灯しない。リレーも動かない。A-ChのLEDには電圧はかかってる。LEDがおかしいのかと思って。A-ChのLEDをB-Chにつなぐと点灯する。なに!!!、電圧はおっけ〜だけど、電流が来ない!!

っで、はずしてみようと、、、、
はんだごてをあてて、、、はんだが溶けて、、、はんだ吸い取り器ではんだを吸ったその瞬間!!!
基板から出ていた足の一部が、はんだ吸い取り器に吸い込まれて、眼前から消滅してしまったではないですか、、、
っで、結果がこれ

Tr01.jpg

無音のA-Ch用はエミッターが、音が出ていた(たまに無音になってた)B-Chはコレクターが、ものの見事にポッキリと折れてます。完璧に金属疲労です。断面を見るとごく一部少しだけ光ってる部分があって、最近までそこが接触してたことがわかります。その部分以外は既に酸化しております。過去にクラックが入って、それが成長して破断した模様です。A-Ch用はコレクターも破断寸前です。
なんでこんなことなんの??
っとよく見ると、このトランジスターはA-Ch B-Ch切り替えのリレーをドライブするためのもので、結構電流が流れます。リレーのスペックが無いので電流値は不明ですが、2SC1509のスペックを見るとコレクター電流は0.5Aも流せるトランジスターです。おまけに背が高く、足も細く曲がりやすいという特徴があり、ハンダ付け後に、倒れたトランジスターを戻した時にクラックがはいり、熱による収縮の繰り返しでクラックが成長したのというメカニズムかもしれません。そう言えば、最初に分解して調べた時にA-Chに使ってる2SC1509のパッドに交換跡がありましたが、あれは交換した跡ではなく、はんだを盛った(追加した)跡だったのかもしれません。この部品は音質に関係のない部品ですので、一回り容量の大きいパッケージのものに交換したほうが良さそうです。っていうか、このスペックのトランジスターでこのサイズの現行品が殆どないという事実が何かを物語っているということでしょう。

2個とも交換して、無事A-Ch B-Chともに音出し完了。同等品を探して注文しときましょう。
posted by tzk at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Guitar AMP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。