2010年09月16日

Maxon OD808 Reissue Mod その5

OD808 Mod作戦をさらにすすめます。

作戦(4) クリッピング用ダイオードと並列に入っている51pFのコンデンサをセラミックコンデンサからシルバーマイカコンデンサに変更する

作戦(5)トーンコントロール用の0.22μF(タンタル)、オペアンプ2個の間にはいっているフィルタ用の0.22μF(タンタル)、加えてをクリッピング用のダイオードと直列に入っている0.047μF(ポリエステルフィルム?)をWimaのWimaのポリエステルフィルムコンデンサに変更する。

写真は左から、オリジナルのセラミック、シルバーマイカ、オリジナルのタンタル、Wima、オリジナルのフィルム、Wimaです。

P1000177-50.jpg

事前の予想としては、作戦(4)はもしかしたら劇的に変化があるかもしれませんが、作戦(5)はそれほど効果は無いように思います。

変えてみて、、、
弾いてみて、、、
感想、、

あんまり変わらん、、、、
ちょっと、ピッキングニュアンスを出しやすくなった程度、、、
なあ〜〜んだ、、でもなぜ??

作戦(5)はオリジナルがタンタルとポリエステルフィルムコンデンサだったから、それをWimaのポリエステルフィルムコンデンサに変えても差は小さいということでしょう。

作戦(4)は、、、よく調べるとマイカコンデンサって、セラミックコンデンサほどはESRもインピーダンスも低くないみたいです。だからかなあ?それとも元々着いていたオリジナルのセラミックコンデンサが特性の良いものだったのかなあ?
わからん。いまいち腑に落ちません。
これは今後の研究課題としましょう。


タグ:OD808
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2010年09月13日

Maxon OD808 Reissue Mod その4

OD808 Mod作戦(2)を実行します。

(2)2SC1815とOPAMPの間、それと最終段の2SC1815の後ろに入っているデカップリング用の電解コンデンサーを替えます。
候補は、、
 a)音が悪いと言われている積層セラミック
 b)電解コンデンサーにしては音が良いといわれているニチコンのMuse
です。両方試してみます。
写真左から、オリジナルの1μF,1μF(NP),10μF, 積層セラミックの1μF(NP),10μF、Museの 1μF(NP),10μF。

P1000175-30.jpg

交換するのは以下の3点です。

1.初段の2SC1815とオペアンプの1段目の間の1uF
2.オペアンプの2段目と最終段の2SC1815の間の1uF
3.最終段の2SC1815の後ろの10uF

もともと付いているのはそれぞれ普通のアルミ電解コンデンサー(1.だけ無極性)です。
交換は、まずは積層セラミックから。
高級オーディオの世界ではセラミックコンデンサーは嫌われてます。高周波特性が良く小型で安価なので、ピコファラッド・オーダーのものにはよく使われるのですが、諸先輩いわく、「セラミックは音が硬い」。そりゃセラミックですから触ったら硬いですけど、だからと言って音も硬いっていうのは「ほんまですかあ??」。これは長年の疑問でしたが、特に自分で実験するでもなく、今日に至っていたわけです。テクノロジー様の進歩のおかげで、昔だと考えられないような大容量の小型のセラミックコンデンサーが安価に出回るようになってきました。コンピュータのハードディスクの基板なんかには必ずと言ってよいほどよく乗ってます。久しぶりに秋月電子通商さんにいくと、まあなんとデカップリングにも使えるものもあるじゃないですかってんで、使ってみることにしました。

3個をセラミックにかえてみて、、、、
弾いてみて、、、
感想、、、

セラミックコンデンサーはESR(等価直列抵抗)が小さいんだから、パッとわかるくらい音が良くなってもいいんだけど、なんとなく、、その逆?ええ〜〜って感じです。ちょっと音が薄っぺらくなったような、安物のウイスキーを水割りにしたようなコクの無さです。でもそんなに劇的に悪いわけじゃないので、、、、、

次に3個をMuseにかえてみて、、
弾いてみて、、、
感想、、、
ヒエ〜〜〜ッ!この電解ええやん。。
っちゅうか、セラミックあかんやん〜〜〜!

はい、、結論です。諸先輩方は正しいです。セラミックはイマイチでした。
素直に言うことを聞かず、先輩方を疑ってしまって、ごめんなさい。
反省してます。

ところで、、
じゃあなぜ????という疑問がむくむくと湧き上がってきます。
いろいろと調べていると、ここに分かりやすい記事がありました。

http://techon.nikkeibp.co.jp/NEAD/special/murata09/2.html

無断掲載はご法度とのことですんで、超〜端折って要約すると、

高周波特性とかESRはすんげ〜〜いいんだけど、、温度特性と直流電圧特性が悪いんだそうな、、、
温度特性は、まあ、ちょっと横に置いといて、
直流電圧をかけると静電容量が減少するって??
つまり、電圧レベルによって、容量が変化する、、そりゃまあ昔から聞いてるんやけど、、、
なになに、100μF,6.3Vで
B特性(部品のランク)は4Vかかると容量が20%減る、、、、
F特性の場合は4Vかかると容量が80%減る、、、
(・・;)

ところで、ほんまに直流だけっ??
って他を調べると、交流でも影響があるって、ある先輩のSiteにございました。
交流の信号の電圧によって、静電容量が変化すると、アナログシンセサイざーのVCFみたいになりますがな。。。そんなあほな。。。。

っということは、変な歪が加わることになります。オーディオの世界では許されませんが、楽器の世界ではこれも「味」になる場合もあるので、一概に悪いとは言えませんが、今回のModではMuseを採用することにします。基板上の場所的な制限が無ければフィルムコンデンサーを使いたいのですが、場所が無いので、フィルムコンデンサーは見送ります。

ところで、他にセラミックコンデンサーを使った場所は無いかしら?
あります。クリッピングダイオードと並列に入ってる発振止めの51pFです。
これも変えてみましょう。
タグ:OD808
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2010年09月11日

Maxon OD808 Reissue Mod その3

OD808 Mod作戦を実行します。
Mod結果評価用のギターとアンプは以下のとうりです。

ギター(Strat Mod)
 オークションで入札したバッカスのジャンクボディー
    +
 個人輸入して、自分で塗装したワーマスのネック
    +
 ネックと一緒に輸入したフレイリンのPU

アンプ(Boss Cube30 Mod、JC Cleanを使用)
 Cube30のスピーカーをCELESTION G10 Greenback/8 に換装


作戦(1):電源のパスコン47μFと100μFを電解コンデンサーからサンヨーのOSコンに交換。
(写真の左から47μFの電解、47μFのOSコン、100μFの電解、100μFのOSコン)

DSCN0712-10.jpg

結果は、、
若干ですが、音に滑らかさとつやが加わりました。もうちょっと変化が大きいかと思っていましたが、それほどでもありません。今回は容量は変えていないので、容量を変えるともう少し変化が大きいかもしれません。

作戦(2)に行く前に作戦(3)を実行。
まず、オペアンプを歴史的名機の4558DからJRCの2114DDに交換します。

P1000168-10.jpg

交換して弾いてみて、第一印象

ぎや〜〜〜
違うエフェクターになってしもたあ〜〜!


というくらい変わってしまいました。

よく考えれば当たり前の話で、SRとGBでこれだけ差があれば、音が変わって当然です。

SR(スルーレート)
 4558 : 1V/μs
 2114 : 15V/μs
GB(利得帯域幅積)
 4558 : 3MHz
 2114 : 13MHz

2114は4558に比べてはるかに高音が良く出ます。ただし、嫌味な高音ではなくスッキリクッキリ・クリア系の上質な音です。ピッキングの上手下手がすべて現れてしまうような、情報量の多い音ですが、高音のクリア感が強い分、中低音が薄くなるような印象があります。全体的にはトーンのノブを30度〜60度(時計の5〜10分)くらい絞るとバランス的にはオリジナルのOD808の音に近くなります。

次に、オペアンプをBB(Ti)の2604APに交換します。ちなみに2604のSRとGBは以下のとうりです。

SR(スルーレート)
 2604 : 25V/μs
GB(利得帯域幅積)
 2604 : 20MHz

交換して弾いてみた結果、2114のクリアな高音に中低音に力強さが加わって、いい感じになりました。それでもバランス的にはオリジナルのOD808の音に近くするためには、トーンのノブを30度(時計の5分)くらい絞る必要があります。オペアンプはさしあたり2604で固定します。

このオペアンプの交換で予想外だったのは、高級オーディオの世界でのオペアンプ交換時の音質差より、歪系エフェクターでのオペアンプ交換時の音質差の方が大きかったことです。原因はおそらく、歪系のエフェクターの場合、エフェクター自身がその回路にダイオードを使い信号をクリップさせ高調波(倍音成分)を自分で作っていて、それそのものを多く含む信号を回路の内部で扱っているためだと思います。高級オーディオの場合は倍音は録音されたソースに含まれたものがほとんどなので、その差はエフェクターほどには派手に出ないのではないかと思います。このあたりは高価なスペクトラムアナライザーを使って測定すれば検証できるように思いますが、さしあたりそこまではしないでおきます。

今回のModのコンセプトは「部品の定数は変えずに、少しだけ高価な比較的新しい部品を使って、”使える音”の範囲を広げる。」というふうに設定していたのですが、オペアンプの変更でオリジナルの音から予想以上に離れてしまいました。こうなると回路定数の変更も視野に入れる必要がありそうです。
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2010年09月10日

Maxon OD808 Reissue Mod その2

新品のOD808をModifyします。
まずは、裏蓋を外します。

P1000152_10.jpg

おお、立派な絶縁カバーが付いてます。
基板のねじを外すと、下のサブ基板が見えます。

P1000154_10.jpg

メイン基板はこんな感じ、配線がきつくてうまく持ち上がりません。

P1000155_10.jpg

ノブとボリュームを固定しているナットを外すと、サブ基板もケースから外れます。
サブ基板はこんな感じ。ボリュームはアルプス製です。

P1000147_10.jpg

WebにでているTS808の回路図を参考にしながら、基板と睨めっこして、回路を分析します。
むむむむ、、、、
初段の2SC1815からOPAMP周辺と最終段の2SC1815までは回路はTS808と同じですが、
最終段の2SC1815から出力までの抵抗の値が微妙に異なります。
(あれれ?抵抗とコンデンサーの着く位置が逆?って思ったらUSAのMaxonのSiteに、ノイズを減らすため、逆にしたってありました。)

http://www.maxonfx.com/Reissue_OD808.php

またFETスイッチの回路も微妙に異なります。
しかしながら基本的にはTS808の回路とほぼ同じです。
クリッピングダイオードはその形状と色からパナソニックのMA150のように見えます。
(これもUSAのMaxonのSiteに 「MA150で〜す」とありました。)

http://www.maxonfx.com/Reissue_OD808.php

オペアンプはJRCの4558D(つや無し)です。4558Dはその昔一世を風靡した歴史的名オペアンプです。
(写真では配線で型番がちょっと隠れてますが、、、)

P1000155_MA150.jpg

っんで、作戦を立てます。今回のModのコンセプトは「オリジナルの回路を尊重し、部品の定数は変えずに、少しだけ高価な比較的新しい部品を使って、”使える音”の範囲を広げる。」とします。ビンテージ物や製造中止で希少価値のある高価な部品は使用しないことにします。

(1)まず、電源のパスコン47uFと100uFを電解コンデンサーからサンヨーのOSコンに替えます。
(2)2SC1815とOPAMPの間、それと最終段の2SC1815の後ろに入っているデカップリング用の電解コンデンサーを替えます。候補は、、
 a)音が悪いと言われている積層セラミック
 b)電解コンデンサーにしては音が良いといわれているニチコンのMuse
です。両方試してみます。
(3)オペアンプを歴史的名機の4558Dから最近のものに変えます。候補は
 a)JRCの2114DD
 b)BB(Ti)の2604AP
です。こちらも両方試してみます。
サブ基板とメイン基板の間の空間が狭く、配線が込み入るので、IC-ソケットの使用は断念します。半田ごての熱でパターンはがれが起きる可能性が高いので、交換はこの2候補のみとします。

P1000163_10.jpg

 

タグ:OD808
posted by tzk at 19:03| Comment(0) | OD808 Mod | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Maxon OD808 Reissue Mod その1

ちょっとしたきっかけから、Maxon OD808 Reissueを改造することになってしまいました。
改造しなくても充分に良い音がするし、これはこれでいわゆる
「歴史的名機」
の末裔でもあるわけですから、そっとしといた方が良いのですが
久々に、
「改造しよっ」
て決めてしまったわけです。
っんで、その日から、

「改造して->気に入らなくて->改造して->気に入らなくて->また改造して、、」

という無限ループに入りそうな日々が始まってしまいました。

P1000151_10.jpg
タグ:OD808
posted by tzk at 15:59| Comment(0) | OD808 Mod | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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